2010年7月8日木曜日

いつもの一日

 7月7日、七夕の日、松原市立第三中学校に招かれ、
講演に出掛けた。大麻汚染が中学校にまで及んでいる。
校長先生も生活指導の先生も危惧されていた。
 いつものように、自分の体験談を中心に話す。
「自由には責任が伴う。」「人は何かに依存しながら生きている。」
 暑い体育館を予想していたが、案内されたのは冷房の効いた
生徒さん達が近い、同じ目線で話せる会場。
 ドアを開けて少しびっくりしたが、有り難く感じた。
壇上から話すのは、苦手な自分。講師の先生と呼ばれるのは
嫌な自分。本当は心地良いが勘違いしてしまうから、、、。
 みんな静かに聴いてくれている。何回も目が合う。
死にきれず、生ききれず、自分を責め続けた日々。
 ダルクに繋がり、なかまと出逢い、段々と心を開き、
正直に話せるようになれたこと。自分を責める必要がなくなって
いったこと。
 なかまに支えられながら、もう一度、笑いたいって想えた時から、
薬物が必要なくなったこと。

 講演が終わり、質疑応答になって、驚くほど質問が出た。
みんなが真剣に聴いてくれていたことに嬉しくなった。
 それだけ薬物の問題が身近なものに感じているのか、
事前の授業をしっかりしていてくれたからかもしれない。
 先生方もみんな耳を傾けていてくれた。これもめずらしい。

 講演を重ねる度に、自分が力を貰える。
 上手く話せたかどうかは問題ではない。薬物が身近なものであり、
心の隙間にいつでも忍び込んでくるものであること。
 少しでも伝わっていればそれでいい。

 帰り道、いい気持ちで「空」を見上げながら駅に向かった。
機会を与えていただきありがとうございました。

 天王寺に着くとさっきまでの晴天が嘘のようにゲリラ豪雨。
大阪拘置所に面会に行った。坊主頭になったなかま。
 眉間の皺も肩の力も抜けていた。今日は何故か笑い合った。
それからなかまと夕食を取り、いつものようにNAのミーテイング。
 その後はいつものように銭湯で分かち合い。
家に着いたのは12時過ぎ。いつもの一日が終わった。
 いつもの一日が当たり前に感じるが、かつてを振り返ると
なんて幸せな一日だろう。